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zoom RSS 「日本への留学とインターネットを使った学び」

<<   作成日時 : 2014/08/09 11:39   >>

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日本語学校研究大会ですが、ポストセッションに先立ちパネルセッションではパネラーとして、「日本への留学とインターネットを使った学び」という話題でお話をさせていただきました。
最初、パネラーとしてお話をいただいた時に提示された題名は、「日本への留学とeラーニング」だったのですが、打ち合わせをして「インターネットを使用した学び」に落ち着きました。

パネルセッションは当日オンライン配信されており、後日録画が放送されるようですが、そこで私が話したかったポイントとプラスαを簡単に書いておきます。

【eラーニングについて】
eラーニングは基本的に、”提供者”が、学習コンテンツを提供します。作られたコンテンツというのは、その提供者が考える学習セオリーが反映されたものとなっていて、学習者はその枠の中で勉強することになります。学習の順番や練習方法などは、提供者の考えを元に作られており、きちんと考えられて構築されたeラーニング教材であればあるほど、その中での学習の学習者の自由度は少なくなります。

また、提供者と学習者を結ぶ双方向性はeラーニングでは重要ですが、提供者が提供しているeラーニングサービスでこの双方向性を24時間担保しようとすると、経費(人件費等)がかかるため、掲示板でのやりとりやメールでの問い合わせなど、即時対応ができない場合も多いです。

【インターネットと語学学習について】
現在、インターネット上にはたくさんの語学学習用のサービスがあります。無料のものもとても多くて、例えば、Youtubeで「japanese lesson」と検索すると、かなりの数がヒットし、視聴されている第一位の動画などは、実に920,352(本日)も視聴されています。この教材は、JapanSocietyNYCが作っているので、ある程度体系的に学習できますが、多くの教材は単発的に作られていることが多く、また、自分で探して学習して行かなくては行けないので、初級から体系的に勉強するのは難しいかもしれません。
また、Lang-8という相互添削サイトがありますが、そこでは日本語を学習している学習者の登録はかなり多いです。このような日本語の専門家じゃない人と日本語を学習するようなサイトの場合、添削の質等は保証されません。しかし、ある意味相互ボランティア活動での学びの場合、どの時間に自分がそのサービスを利用しても、自分の都合に合わせてログインしている人がおり、レスポンスが速いことが特徴にあげられると思います。


【教材への評価と伝播】
インターネット上に公開されている無料の日本語教育関係のコンテンツやサービスですが、日本語教育専門家から見たら、正直「これってどうなの?」というものも少なくないと思います。でも、これがインターネットでの学びの大きな特徴であると思うのですが、専門家が「どうなの?」と思った教材やサービスであっても、学習者が「これ、いいじゃん!」と思ったら、もうそれは良い学習マテリアルとなります。専門家の意見ではなく、実際に同じ語学を学ぶ人の「おススメ」、これほどインターネット上で勝る評価はありません。

そして、逆も然り。
ある日本語学習者の女性(多分英語母語話者)が、「良い日本語学校と悪い日本語学校」という動画をアップしました。日本語教育関係者が見れば、彼女の言い分はわかるところもあるし、弁明したい所も、それは違うでしょ、と言いたい所も有ると思います。あくまで彼女の主観なのですが、その動画により日本の日本語学校に対してある一定のイメージが出来上がり、そしてそれを参考にしようとする人たちがかなりいるという事実があります。
インターネット上では、良い情報も悪い情報も、それが正しいかどうか精査されることなく、ある人たちの主観でどんどん広がって行きます。そして、もしその情報があまり正しくなくても、一度広まるとそれを収束させることは、当事者にはかなり難しいのではないかと思います。皆さんも、SNSなどで先週見た情報が、別の人経由でまた今日表示されるという経験がおありかと思います。まさにあんな感じで、情報は瞬時に、そして繰り返し伝播されて行きます。

日本語教育関係者の中には、IT関係が苦手な先生も多いですし、またSNSに嫌悪感を持つ方も多いでしょう。でも、学習者の多くはそれらをどんどん利用し、そしてそれをよりどころにしているケースもあります。彼らがネットで拾ってきたものを盾に、教室活動を否定されることも考えられます。
そこまで深刻なケースでなくても、瞬時に伝播される大量の情報に対して、どう向き合って行くのか。
無視することはもはやできないのですから、こちら側もなんとかうまくつきあって行く方法を見つけたいものです。


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